よくあるご質問 法令法規・福祉・防犯に関するご質問
法令・法規について
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防犯窓付の場合でも特定防火になりますか?
防犯窓付の場合は防火設備、防犯窓無しの場合は特定防火設備となります。
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ピット床下部は利用しても大丈夫ですか?
ピット床下部の利用については、かごまたは釣合おもりがピット床の緩衝器に衝突した場合、ピット床スラブのモルタル剥離、飛散、ピット床の損壊等が懸念されるため、ピット床下部の構造を衝撃荷重に十分耐える構造にする等の措置が必要となります。これらの措置を講じた場合、ピット床下部は直下階を含めて様々な目的に利用できます。詳しい条件については、営業担当者までお問い合わせください。
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マシンルームレスエレベーターにおいて、昇降路に換気設備が必要になるのはどのような場合ですか?
マシンルームレスエレベーターにおいては、「機器の発熱により駆動装置等を設けた場所の温度が摂氏7度以上上昇しないことが計算により確かめられた場合においては、この限りではない」と定められています。
昇降路を構成する壁や機器の温度上昇計算から、7℃を超えなければ換気設備は不要となります(エレベーターの確認申請においても必要な計算となります)。
なお、非常用マシンルームレスエレベーターにおいては昇降路に換気設備が必要となります。詳しくは営業担当者までお問い合わせください。 -
ピットの深さに制限はありますか?
法令上の規定(告示)がございます。また、機器の納まりにおける必要寸法(最小寸法)や、ピットが深すぎる場合の点検方法など制約がございますので、エレベーター機種と合わせ、営業担当者までお問い合わせください。
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通常のエレベーターは非常用エレベーターとして使用できますか?
通常のエレベーターは非常用エレベーターとしては使用できません。 非常用エレベーターは、非常用としての機能はもちろん、法的な条件もクリアしたエレベーターとして納入されます。 逆に、非常用エレベーターは通常時、一般のエレベーターとして利用可能ですので、建物構成やエレベーター配置などと併せ、ご検討ください。
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小荷物用昇降機は確認申請が必要ですか?
2016年(平成28年)6月に改正された建築基準法施行令第 146 条第1項により、テーブルタイプ(全ての出し入れ口の下端が、出し入れ口が設置される階の床面から五十センチメートル以上高いもの)を除く小荷物専用昇降機に関しては、確認申請の対象となっております。詳細は特定行政庁(都道府県、市町村、特別区)にご確認ください。
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戸開走行保護装置とはなんですか?
なんらかの要因で、意図せずにエレベーターのかご位置が著しく移動した場合や扉が閉じる前に昇降した場合に、エレベーターを制止させる装置を「戸開走行保護装置(Unintended Car Movement Protection)」と呼びます。2009年(平成21年)9月の法改正により設置が義務付けられ、エレベーターにはこれまで以上の安全性が求められています。
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既存のエレベーターに戸開走行保護装置を設置することは可能でしょうか?
リニューアル・改修工事で設置することが可能です。ただし、設置できない機種もございますので、詳しくは営業担当者までお問い合わせください。
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年に1回行われる定期検査報告において「要是正(既存不適格)」として指摘された場合どうすればよいでしょうか?
現時点で存在している建築物は、建築された当時の法令に基づいて建築されています。そのため、建築基準法令が改正されると、新しい法規に適合しないことがあります。これがいわゆる「既存不適格」です。
例えば、20年前の建築基準法令に基づいて建築された建物は、現在の法令の規定は適用されません。この規定はエレベーターに関しても同様となりますので、現在使用されているエレベーターは引き続き使用していただいても問題ございません。ただし、確認申請を必要とするエレベーターのリニューアル工事等の際には、現行法令に適合することが求められます。 -
エレベーターの安全装置が設置されていることを確認するにはどこを確認すればよいでしょうか?
一般の利用者が戸開走行保護装置や地震時管制運転装置が設置されているエレベーターを識別するために、分かりやすいマークをエレベーターのかご室内のかご操作盤上部などの見やすい場所に表示する任意制度が2012年(平成24年)8月より運用開始されました。
福祉対策について
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福祉仕様の付いたエレベーターはどのようなものですか?
福祉仕様として、「車いす兼用エレベーター仕様」「視覚障がい者対応仕様」等がございます。詳しくは、「バリアフリー」ページをご覧ください。
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エレベーターのボタンはなぜ凸形状なのですか?
視覚障がいのある方でもボタンを押しやすく、また分かりやすくするために、最近のエレベーターには、階数とボタン枠を盛り上げた凸文字ボタンが採用されています。エレベーターは多くの人が利用しますので、誰でも使いやすくするために、ユニバーサルデザインを採用しています。
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かご内の鏡は何のために付いているのですか?
車いすを使用される方がエレベーターに乗り降りする際、出入り口付近の状態を確認できるようにするためです。かご内が混んでいたりかごが小さい場合、車いすを回転できずに後ろ向きのままエレベーターを降りなければならないことがあります。かご室の背面に鏡が設置されていれば、車いすを使用される方が、こうした時でも鏡を利用して後方を確認しやすくなります。
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かご内側面に設置された操作盤は、通常の操作盤と何か違いがあるのですか?
側面に設置された操作盤は、車いすを使用される方を前提に設置されています(エレベーターとしては「車いす兼用エレベーター」となります)。この操作盤の行き先階ボタンを押した場合には、入り口付近にある通常のボタンよりも扉が開き続ける時間が長くなり、車いすを使用される方や高齢者の出入りに配慮します。
防犯対策について
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防犯に効果的な機能は何がありますか?
エレベーターの防犯対策としては、防犯カメラや防犯窓などの設置、カードリーダーを利用した利用制限などがございます。ただしエレベーターは不特定多数の方が同時に利用されるため、エレベーターのみで入館制限をすることはできません。建物全体のセキュリティと合わせご検討ください。
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エレベーターを無人フロアに停止させないようにできますか?
建物側からの信号を授受することで、エレベーターを特定階に停止しないよう切り離す運用が可能です。詳しくは営業担当者までお問い合わせください。
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非常ボタンを押すとどこにつながりますか?
エレベーターの非常ボタンは、建物の管理室へつながっています。 また、弊社と遠隔監視契約付きの保守契約をいただいている場合は、弊社のサービス情報センターへも繋がるようになっています。万一、異常や閉じ込め等が発生してもこのようなシステムにより、エレベーターを安心してご利用いただくことができます。