環境活動・CSR企業の社会的責任 製品・サービス商品 環境性能NO.1製品の創出
東芝エレベータグループの環境調和型製品への取り組み
環境調和型製品(ECP:Environmentally Conscious Products)とは、材料調達・製造・流通・使用・廃棄・リサイクルといった製品ライフサイクルの全ての段階を通じて、環境に配慮した製品のことを指します。製品の環境配慮には、地球温暖化防止・資源有効活用・化学物質管理の3要素があり、この3つの要素を盛り込んだ総合的な環境性能を製品の機種ごとに環境自主基準(ECP基準)を設定し、基準をクリアした製品開発を進めています。
ECP基準の3要素
エレベーター製品紹介
東芝マシンルームレスエレベーターSPACEL-GRⅡ
地球温暖化の防止<省エネルギー>
消費電力最大50%削減
新型制御装置と回生電力の利用をはじめ、LED照明の全面採用やエレベーターシステムの効率化などにより消費電力を従来製品と比べ最大50%削減しました。
資源の有効活用<省資源>
マシンルームレスエレベーター
マシンルームレスエレベーターでは、従来エレベーターに不可欠であった機械室が不要になり、機械室に関わるエレベーター工事範囲外の建築・設備工事も一切不要となりました。
ガイドレール用潤滑オイルを廃止
かご室・つり合いおもりにローラーガイドを採用したことにより、ガイドシューで必要だったガイドレール用潤滑オイルを廃止しました。
化学物質の管理<有害物質の削減>
鉛の使用量削減
ロープ固定方法をクサビ式ロープ固定装置に変更。ロープ端末処理に使用していた鉛を廃止し、鉛の使用量を削減しました。
LED照明の採用
LED照明の採用により、従来の照明システムと比較し「水銀フリー」を実現しました。
非塩ビ化
「SPACEL-GRⅡ」の床タイルとかご内の扉・天井・側板などに使用している化粧鋼板には、燃焼時に有毒な塩素ガスが発生しない、非塩ビ材料を採用しています。
第三者認証ラベルの取得 <国内昇降機業界初>
東芝マシンルームレスエレベーター<SPACEL-GRⅡ(注)>の環境データについて一般社団法人産業環境管理協会(JEMAI)が運営している「JEMAI環境ラベルプログラム」の認証を受けました。同プログラムは、LCA手法(ライフサイクルアセスメント:製品の資源採取から廃棄リサイクルまでの製品の一生に渡った環境影響評価)により得た製品の定量的な環境データ<エコリーフ宣言>、CO2排出量<CFP(カーボンフットプリント)宣言)>を開示するものです。
エスカレーター製品紹介
東芝エスカレーターKindmover
地球温暖化の防止<省エネルギー>
消費電力最大45%削減
インバーター制御の採用による、省エネルギー運転機能や低速度停止待機運転機能、欄干照明をLEDに変更したことにより、消費電力を従来製品と比べ最大45%削減しました。
消費電力量を従来のエスカレーターと比較して最大45%削減しました
インバーター制御なしの従来形エスカレーターと下記機能を搭載したエスカレーターとの1日あたりの消費電力量を比較
(標準形エスカレーターS1000形、階高4.3m(欄干照明あり)、1日の運転時間を12時間とした場合)
・省エネルギー運転機能(標準装備仕様)/ 省エネルギー運転:10時間
・低速待機運転機能(有償付加仕様)/ 省エネルギー運転:4時間、低速待機:6時間
・低速停止待機運転機能(有償付加仕様)/ 省エネルギー運転:4時間、低速待機:3時間、停止待機:3時間
標準形エスカレーターDタイプの欄干照明を蛍光灯からLED照明に替えたことによる消費電力量の削減効果を、上記の条件に追加し比較しました。
資源の有効活用<省資源>
トラス鋼材の削減
インバーター搭載時にもトラス寸法を延長せず、従来と同等サイズとし、鋼材量を削減しました。
化学物質の管理<有害物質の削減>
鉛使用量の削減
鉛フリーの制御基板の採用により、鉛の使用量を削減しました。
水銀フリーの実現
スカートガード照明、踏段下照明、コムライト、欄干照明にLED照明を採用しました(有償付加仕様)。LED照明は蛍光灯と比べ長寿命・省エネが図れるとともに、水銀フリーを実現し、環境に配慮した製品となっています。
LED照明を採用した「スカートガード」
グリーン調達
地球温暖化の防止<省エネルギー>
東芝エレベータグループでは、積極的に環境保全を推進している調達先様から、環境負荷の小さい製品・部品・材料等を調達しています。グリーン調達推進にあたりグリーン調達基準を示し、合わせて納入頂く調達取引様への具体的なお願い事項を「グリーン調達ガイドライン」に示し、調達取引様とともに環境保全活動に取り組んでいます。