ニュースリリース

　当社はこの度、中国上海市宝山区に所在地を有し、昇降機の販売･製造・据付・保守を行なう上海崇友東芝電梯有限公司の共同出資者から、その出資持分の全てを買取り、東芝グループ１００％の出資子会社とすると共に、社名を「上海東芝電梯有限公司」と改め、中国での昇降機事業の更なる発展を図ることとしました。

　当社は中国にて１９９５年、上海崇友東芝電梯有限公司及び瀋陽東芝電梯有限公司の二社を設立しましたが、その後の昇降機市場拡大の中で両社事業とも順調に発展し、現在は各々年間約１５００台、合計３０００台を販売しています。

　中国の昇降機市場は、１９９０年代を通じて順調に拡大してきましたが、特に１９９０年代後半より２０００年代に入り急成長を遂げており、年間４万台規模に達すると推定されております。中国経済は、ＷＴＯ加盟、沿岸部から内陸部への開発拡大、２００８年の北京オリンピック開催等を背景として、今後飛躍的発展が見込まれ、その中で昇降機に対する需要も、幅広い分野での拡大が期待されます。更に、建物の管理・保守に対する要求が近年急速に高度化しており、これに伴い昇降機の保守にも、より高い品質が強く求められています。

　この機会に、東芝グループは、「中国昇降機開発センター」と「中国昇降機研修センター」の建設を計画しています。前者は中国の市場ニーズに合った高品質の商品開発を行なうと共に、東芝昇降機グループのグローバルな技術・商品開発の重要拠点となります。後者は高品質な据付工事と保守サービスの提供により、昇降機で最も大切な要素である「安全」と「快適な乗り心地」を確保するため、据付工事員と保守サービス員に対してハイレベルの教育を行なう拠点となります。今後、具体的計画を策定し、事業パートナー、関係政府機関とも相談の上、出来るだけ早い時期に両センター建設に着手する予定です。

　今後、当社はお客様の幅広いご要望にお応えすることを通じ、東芝昇降機に対するお客様の強いご信頼を頂き、中国昇降機市場に於いて確固たる地位を築いていきます。

＜上海東芝電梯有限公司の概要＞