エレベーターの構造と用途 油圧式エレベーター
油圧式エレベーター
電動ポンプで油圧ジャッキを働かせて、エレベーターを昇り降りさせる駆動方式のエレベーターです。
概要
油圧式エレベーターは、電動ポンプで油圧ジャッキを働かせてエレベーターを昇り降りさせる駆動方式です。
積載力が大きく重量物の搬送に使用するエレベーターに適しています。
1.特長
マシンルームレスエレベーターが登場する以前は、高さ制限や日影規制をはじめ、建物を軽量にする必要から、重い設備を乗せられないなどの制約がある場合に油圧式エレベーターが採用されてきました。
積載力が大きく、重量物の搬送に適しているため現在は工場や倉庫などで稼働していますが、構造上から低層の建物で採用される場合がほとんどです。
2.基本構造/作動原理
駆動方式は、油圧で伸縮するプランジャーをかご室底部に直接接続して持ち上げ降ろす「直接式」とプランジャーの伸縮の動きでロープを牽引することでエレベーターを昇降させる「間接式」に大別されます。日本国内に納入されている油圧式エレベーターの大部分は、この「間接式」が占めています。
設備は油圧パワーユニット、油圧ジャッキ、かご室で構成。油圧パワーユニットの設置が比較的自由にレイアウトができ、屋上機械室を設置する必要がありません。