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ニュースリリース

2003-10-14

新形エスカレーター「Kindmover(カインドムーバー)」の商品化について
人に優しいユニバーサルデザインの採用と製造工期の短縮を実現

エスカレーター 安全 安心 新商品/新機能 新設

 当社(社長:西岡浩史、本社:東京都品川区)は、ユニバーサルデザインの積極的採用と約30%の製造工期短縮を実現した新形エスカレーター「Kindmover(カインドムーバー)」を開発し、本日から販売活動を開始します。製品のPageはこちらから。

【1.背景と狙い】
 2000年11月に高齢化社会の進展や身体障害者の方の積極的な社会参加等を背景に交通バリアフリー法(*1)が施行され、その具体的な指針となるガイドライン、各自治体における福祉のまちづくり条例など各種法令が定められてきました。
当社はこのような社会ニーズに対応するため、「人に優しい昇降機」をめざしてユニバーサルデザインに基づいた新製品の開発に積極的に取り組み、エレベーターでは本年3月より「ニュースペーセル」、8月より「スペーセルEX」を商品化してきました。
今般、エスカレーターについても「kind(親切な、優しい)」を主要コンセプトとして、一般にご利用される方をはじめ、管理者される方や建物を設計される方など、エスカレーターに携わるすべての方に優しく、扱いやすい製品の開発を進め、「Kindmover(カインドムーバー)」を商品化いたしました。

 新製品には、足元を明るく照らす「スカートガード照明(*2)」やエスカレーターの運転方向等をお知らせする運転モニター「ESNAVI(エスナビ)(*3)」、スカートガードが靴などで押された時に音とバイブレーションで利用者に警告を行う「スカートガード挟まれ警告装置(*4)」、デッキボードとスカートガードの間を留めるビスの露出部分をなくし、衣服等の引っ掛かりトラブルを未然に防ぐ「スマートデッキ構造」など、ユニバーサルデザインを積極的に採用した独自のサポート機能を8種類ラインナップしました。

 新製品の標準価格は、S1000形・デッキレスタイプ・階高4500mm、速度30m/min、勾配30°で約2600万円、年間500台の販売を計画しています。

*1:「高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律」
*2・3・4:有償付加仕様

<新製品の主な特長>
1. インレット(*5)への挟まれを抑止するため、移動手すりと乗降板の間を当社従来機種比で62mm高い211mmに配置しました。また、 乗降部で踏段が水平になった際にも踏段同士が噛み合い、挟まれにくい構造としたセフティクリートシステムなど安全重視の設計がなされた製品です。

2.製造工期を従来比約30%短縮しました。

3. 人感センサーおよび運転モニターESNAVIをエスカレーター本体に設置することで、今まで必要だったセンサーポール、誘導柵や表示器が不要となるポールレス自動運転(有償付加仕様)も可能です。これにより省設備が図れます。

*5:乗降部の移動手すりの入込口

【2.新製品の概要】

販売開始日 販売目標 販売価格
2003年10月14日 500台/年間 S1000形・デッキレスタイプ・階高4500mm、
速度30m/min、勾配30°で約2600万円

【3.新製品の概要】

形式 S600形、S1000形
定格速度 30m/min
勾配 30°、35°
欄干タイプ 3タイプ
・スリムタイプ ・デラックスタイプ ・ステンレスパネルタイプ

本資料についてのお問い合わせ先:

東芝エレベータ株式会社 総務部総務広報担当TEL 044(331)7001

お客様からのお問い合わせ先:

新設営業推進部TEL 044(331)7030