リニューアル
マンション管理組合編 Vol.2
地震に強いエレベーターとは?
副理事長
Q.エレベーターリニューアルによる地震対策について教えてください。
プロフェッショナル
A.リニューアルにより、地震対策で安全性は確実に向上します。リニューアルはさまざまなメリットがありますが、そのひとつが地震対策なんです。
ここが重要
近年の大震災の教訓をもとに、エレベーターの地震対策は進化し続けています。また、法律分野の耐震規定も更新されているため、最新の耐震規定に合致したエレベーターにするというのも重要なポイントです。
Q.どのような対策で、地震に強くするのですか?
地震に強いエレベーターというのが、具体的に分からないのですが…?
A.ポイントは、二つ。「地震を素早くキャッチすること」、そして「耐震性能を向上させること」です。たとえば地震の時、机の下にもぐったりするじゃないですか? その時のポイントは少しでも早く地震に気づくこと。エレベーターも同じことなんです。
一瞬でも早く地震を察知し、安全に最寄の階に停止し、避難できるようにする。地震の前のかすかな振動、専門用語でP波と言うんですが、これを最新式エレベーター※は、感知するんですよ! これがポイントの一番目です。一言で言うと、危険を察知し回避する「するどい頭脳」にステップアップするというイメージですね。さらに最新式エレベーターには、停止した後に自動的に診断して復旧運転を開始するなど、さまざまな機能もあるんです。この自動復旧運転は、以前はなかった機能です。一瞬でも早く地震を察知、一秒でも早く復旧です!
※オプションにて追加が必要の場合があります。
Q.地震対策に使われている最新テクノロジーはすごいですね!
では、二つ目のポイントを教えてください。
A.二つ目は、地震に対して弱い部分を強化する! それが耐震対策です。
例えば、機械室や昇降路などエレベーターの骨格と言える部分の強度を上げる工事をするのが耐震対策です。さきほどは頭脳にたとえましたが、こちらはエレベーターを地震に負けない「強い体」に改造するということです。
これだけは覚えておこう! エレベーター
地震発生時の避難にはエレベーターは絶対に利用しないでください。
地震発生時、もし自動的に最寄の階に停止する安全機能がついていなかったら全ての行先階ボタンを押し最初に停止した階で降りてください。
エレベーターに万が一閉じ込められた場合、無理に脱出をしようとすると大変危険です。エレベーターのインターホンで、状況を正確に通報し、救助をお待ちください。