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ニュースリリース

2004-12-16

世界最高速 分速1,010m(時速60.6km)のエレベーターが稼動開始
ギネス社により「世界最高速エレベーター」として認定

【1.概 要】
 東芝エレベータ株式会社(社長:下野政之、本社:東京都品川区)は、世界最高速となる分速1,010m(時速60.6km)のエレベーターを開発し、台湾・台北市の世界最高層ビル「TAIPEI101」に納入しました。また、このエレベーターはギネス社により「世界最高速エレベーター」として認定されました。

 今回導入した主な新技術としては、世界初となるかご室内部の気圧を調整する「気圧制御システム」をはじめ、かごに取りつけたセンサーからの振動の情報をもとに、逆方向に重りを動かしてかごの水平方向振動を打ち消す「アクティブ制振装置(アクティブマスダンパ)」、かご走行時の昇降路内の空気とカプセル表面の圧力解析を行い、形状の最適化をはかった流線型の「整風カプセル」などがあります。

 当社が当ビルに一括納入する昇降機は、分速1,010m(時速60.6km)の世界最高速エレベーター2台の他、かご室を2階建て構造にしたダブルデッキエレベーター34台を含むエレベーターおよびエスカレーターの合計111台です。

 当社は、こうした世界最高水準の技術開発とその応用により、高層ビル向けの超々高速エレベーターやダブルデッキエレベーター及び高速エレベーターの更なる販売活動を行っていくとともに、この技術を中低層ビル向けの規格形エレベーターなどに転用し、快適性・安全性を一層向上させ、今後もグローバル市場で積極的な事業展開を図っていきます。

<TAIPEI101>
 TAIPEI101は、地上高が508mでマレーシア・クアラルンプールのペトロナス・タワー(452m)を抜いて、世界最高層のビルとなりました。当ビルは地上101階、地下5階の構成で、主に事務所として使用される計画です。また、低層階には昨年11月にオープンしたショッピングモールが入居しています。なお、当ビルの着工は1999年6月で、2004年12月に完成する計画です。

<ギネス世界記録について>
 英国のビール会社であるギネス社が毎年発行している「ギネス世界記録」は、1955年に「ギネスブック」として発行を開始し、現在では23以上の言語に翻訳され100カ国以上で販売されています。「ギネス世界記録」は、収集した世界記録を仔細に確認し、信頼できる記録だけを掲載しています。

【2.基本仕様】

乗車定員 24人
積載重量 1,600kg
定格速度 上昇 分速 1,010m
下降 分速 600m
昇降行程 382.2m
台 数 2台

本資料についてのお問い合わせ先:

東芝エレベータ株式会社 総務部総務広報担当TEL 044(331)7001