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ニュースリリース

2004-01-01

フィンランド・コネ社との高速エレベーター分野における協業強化について
ダブルデッキエレベーターの技術供与契約を締結

エレベーター 企業情報 R&D 投資 海外

 当社(社長:西岡浩史、本社:東京都品川区)は、フィンランド・コネ社(代表者:アンティ・ヘルリン、本社:ヘルシンキ)との間で、高速エレベーター分野での協業関係を強化することに合意、その第一ステップとしてコネ社に対するダブルデッキエレベーターの技術供与契約を締結しました。

 この度の契約によりコネ社は、当社の技術に基づいてダブルデッキエレベーターを製造・販売することが可能となり、また当社は、コネ社と協力してアジア地域以外のダブルデッキエレベーター市場にアクセスする事が可能となります。両社は今後、ダブルデッキエレベーター及び高速エレベーターを含む世界のビッグプロジェクトに於いて、協業の可能性を追求して行くことで合意しました。

 ダブルデッキエレベーターは、同じシャフトの中で上下に配置された2台のエレベーターから構成されており、当社シングルデッキエレベーター比で25%の設置スペース削減が可能です。 当社のダブルデッキエレベーター技術は、世界でいち早い最新技術として「階間調整機能」タイプも有しており、上下フロアの距離が階によって違う建屋の場合でも、上下2台のエレベーターの繋ぎ部分の長さを調整して適応することが可能です。ダブルデッキエレベーターの効果としては、通常のエレベーターと比べて約1.9倍の輸送力となるため、省スペース・省エネルギー化に繋がります。また、コンピュータ制御による複数エレベーターの効率的な運行管理システムと併せて、利用者の待ち時間を大幅に短縮する事が可能です。

 施工事例としては、昨年4月にオープンした六本木ヒルズ森タワー(6台)をはじめ、世界最高層(508m)を誇る「台北国際金融センター」では、世界最高速(分速1010m)エレベーターに加えて、ダブルデッキエレベーターを34台納入する予定です。世界のダブルデッキエレベーター市場は、多様な高層ビル化の進展により昇降機業界では注目を集めており、今後10年間で大きく成長すると予想されています。

 コネ社は欧米市場に強い基盤を持つ世界第4位の昇降機メーカーであり、当社とは2002年3月より相互出資のアライアンス関係にあり、両社は近年、技術・製造・調達の分野を中心として協業関係を深めています。

本資料についてのお問い合わせ先:

東芝エレベータ株式会社 総務部総務広報担当TEL 044(331)7001