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ニュースリリース

2004-04-08

中国・瀋陽市に新工場を建設
市場拡大が見込まれる中国において増産体制を構築

エスカレーター エレベーター モノづくり 投資 海外

 当社(社長:西岡浩史、本社:東京都品川区)の中華人民共和国(以下、中国)における昇降機の販売・製造・据付・保守を行う東芝電梯(瀋陽)有限公司(総経理:筒井健三、本社:中国遼寧省瀋陽市/以下、東芝電梯(瀋陽))は、市場拡大が見込まれる中国での増産体制に対応するため中国・瀋陽市に新工場を建設します。

【背 景】
 当社は中国にて1995年、東芝電梯(瀋陽)および上海東芝電梯有限公司(以下、上海東芝電梯)の二社を設立しましたが、その後の昇降機市場拡大の中で両社事業とも順調に発展、更なる中国での事業発展を目指して2001年11月には上海東芝電梯を、2003年11月には東芝電梯(瀋陽)をそれぞれ東芝グループ100%の出資子会社といたしました。現在は各々年間約3,000台、合計6,000台を販売しています。

 中国の昇降機市場は、国内総生産(GDP)の成長とともに1990年代を通じて順調に拡大してきましたが、特に1990年代後半から2000年代に入り急成長を遂げており、現在では年間約8万台規模に達すると推定されております。中国経済は、WTO加盟、沿岸部から東北部(東北大振興)および内陸部(西部大開発)への開発拡大、2008年の北京オリンピック開催、2010年の上海万博開催にむけたインフラ整備等を背景として、今後も伸張が見込まれており、その中で昇降機に関する需要も住宅向けエレベーターを中心に幅広い分野で拡大が期待されます。

【新工場の特長】
 当社は伸張著しい中国昇降機市場において更なる積極的な事業展開を行うため、昨年11月に東芝電梯(瀋陽)の出資者である瀋陽科瑞投資有限公司より株式を全額取得し独資化を図りました。また、同社はこれに伴いまして本年3月30日付で旧社名の瀋陽東芝電梯有限公司より新社名である東芝電梯(瀋陽)に変更しました。

 今回新工場を建設する東芝電梯(瀋陽)は、昨年11月に取得した瀋陽高新技術産業開発区(渾南新区)内の23万㎡の土地に新工場建設を開始します。総投資額は約25億円、製造棟2棟、事務棟1棟、研究棟1棟などを建設する予定です。これにより当社の中国における生産能力規模は上海東芝電梯とあわせ約15,000台の生産能力とし、中国国内外での競争力強化を図ります。また、新工場はコンポーネント生産能力もあわせて強化し、上海東芝電梯および当社の日本における製造拠点である府中工場・姫路事業所などのグループ各拠点へのコンポーネントの製造供給拠点としても機能させる予定です。

 また、新工場内には研究開発設備としては130m級のエレベーター研究塔を設立し、高昇降行程化、高速化が進む中国市場むけの高速エレベーターの品質信頼性検証体制を強化します。技術者環境としてはすでに府中工場との間で3D設計業務を分担していますが、さらに最新ドキュメント管理システムを導入しグループとしてのエンジニアリングの体制を構築します。

【新工場の概要】

所在地 中国瀋陽市渾南新区飛雲路5号
建物概要 製造棟2棟、事務棟1棟、研究棟1棟
敷地面積 約230,000㎡
建築面積(一期) 約50,000㎡
着 工 2004年4月
製造開始 2005年4月
生産能力 9,000台規模

【東芝電梯(瀋陽)の概要】

会 社 名 東芝電梯(瀋陽)有限公司
所 在 地 中国瀋陽市大東区瀋鉄路57-31
設  立 1995年7月
資 本 金 1500万US$
出 資 者 東芝グループ100%(東芝エレベータ株式会社、東芝(中国)有限公司)
総 経 理 筒井 健三
従業員数 約1,000名
事業規模 売上高約65億円

本資料についてのお問い合わせ先:

東芝エレベータ株式会社 総務部総務広報担当TEL 044(331)7001