MENU

ニュースリリース

2002-07-30

エレベーター制御盤の生産拠点を移転

エレベーター 企業情報 モノづくり 投資 経営方針

 当社は、エレベーターのキーコンポーネントである制御装置の製造を本年8月16日付で現在の府中工場から上野原事業所(事業所長:井出川 洋、住所:山梨県北都留郡上野原町)に移管し、飛躍的な製造環境の改善と合理化を図ります。

 当社は、2001年1月1日をもって(株)東芝の社内カンパニーであった昇降機システム社と従来の東芝エレベータ(株)が統合し、新たに国内最大の昇降機専業会社としてスタートしました。府中工場は産業システムや交通システム、エネルギーシステムなど様々な制御システム開発を行っている(株)東芝府中事業所内に所在しており、当社におけるエレベーター制御装置の開発・製造は府中工場において行ってきました。

 一方、上野原事業所は1995年4月に旧東芝エレベータ(株)の上野原技術センターとして設立され、近代的な事務技術棟や製造棟など優れた執務、作業環境が整っています。これまでは据付研修部門・保守技術開発部門などサイト支援拠点として運営されてきましたが、本年4月より上野原事業所として府中工場と並ぶ生産拠点の機能を加え、将来的な事業拡大を目指しているところです。

 エレベーターの制御装置は、エレベーターの快適な運行をコントロールするマイクロプロセッサを収納しており、安全運行管理や群管理制御などエレベーターの心臓部の機能を有しています。当社の制御技術は世界トップクラスのコア技術として、現在台北市に建設中のインターナショナル・フィナンシャルセンター(国際金融中心)ビルに納入する世界最高速エレベーター(分速1010m)にも活かされています。

 制御盤の製造については、これまで事業の拡大とともに府中工場の作業スペースを逐次拡大してきました。今般、上野原事業所へ移管・集結することにより、試験検証設備の充実とセル生産方式の拡大など、エレベーター制御装置専用工場として多様な機種・生産台数の変動にもフレキシブルに対応出来るなど、配送センターを保有する府中工場との管理ネットワークのもとに世界最先端のエレベーター制御装置の生産体制が構築されることとなります。なお、これに伴い府中工場からは約60名の従業員が上野原事業所へ異動することとなります。

 当社は、本年4月1日からはフィンランドのコネ社と相互に資本提携するなど、世界の市場を視野に入れた事業拡大を図っています。また、制御装置等のエレベーターのコンポーネントについても今後積極的に外販を拡大していく予定で、制御装置については現在の国内外むけ年間約5000台から、2005年には年間8,000台の生産を計画しています。

【新製造拠点の概要】

所在地 山梨県北都留郡上野原町上野原8154−10
設立 1995年4月
敷地面積 36,272平方メートル
延床面積 11,576平方メートル
人員規模 約200名
上野原事業所全景

上野原事業所(黄色線内)

上野原事業所製造棟

上野原事業所製造棟

本資料についてのお問い合わせ先:

東芝エレベータ株式会社 総務部総務広報担当TEL 044(331)7001