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計画中案件のデベロッパーは豪雨による浸水被害を経験済み…

「水害に強いマンション」を提案し、
設計・施工を受注!
その“決め手”とは?

ゼネコンR社 設計部

ここ数年、全国各地で台風や豪雨による水害被害が多発しており、政府・自治体だけでなく、建築および建築設備に関連する企業では、その対策が喫緊の課題となっている。

課題

「浸水区域」に計画されるマンションの設計・施工を何としても受注したい

ある大手デベロッパーが建築計画を進める新築マンションに関し、案件獲得を目指すゼネコンR社。実は該当マンションの建設予定地は、国土交通省によるハザードマップで降雨や河川氾濫による浸水区域として指定されているエリアでした。ここ1年コンペに負け続けているR社では、今回の案件は何としても受注したいと考えていました。

「水害に強いマンション」としての提案に向け、設計に浸水被害防止策を盛り込みたい

具体的な提案に向けて情報収集を続けるなか、このデベロッパーが手掛けたマンションが、ここ数年で3件の浸水被害を受けていたことがわかりました。設計部は、この情報を提案の核とすることを決定し、「水害に強いマンション」をコンセプトに設計を進めることになりました。

早速、浸水被害を受けた実態を深く調査すると、住民が最も困ったことが、「エレベーターの運行停止」であることがわかりました。機器が浸水したことで、場合によっては長期間、エレベーターが使用できない状況になっていたのでした。設計部で本件を担当するH氏は、この件を何とかしたいと考え、構造や設備など様々な面から検討を行いました。しかし、建屋側での対策にプラスしてエレベーター休止を防ぐための決定的な策をなかなか案出できずにいたのです。

課題のポイント

  • 浸水区域に建つ予定のマンションの設計・施工を受注したい

  • 「水害に強いマンション」を設計のテーマとすることで、施主に響く提案をしたい

  • 水害への万が一の備え、浸水時のエレベーター休止期間を最小限にする策を講じたい

解決

解決のポイント

  • 巻上機など主要機器の昇降路上部設置方式により、浸水時もエレベーターの被害を最小限にとどめることが可能

  • エレベーターを中心に「水害に強いマンション」を提案に体現し、無事に設計・施工を受注することができた

運行の要である巻上機を上部に設置。浸水時もエレベーター休止を最小限に防ぐことができる

H氏は設計を進めながら、部材や設備で付き合いのある業者に“水害対策”について相談していました。その中で、東芝エレベータが水害に強い画期的なエレベーターを取り扱っていることを知りました。

同社の『マシンルームレスエレベータ』は、心臓部ともいえる巻上機と制御装置を他社製エレベーターのように最下部に置かず昇降路上部に設置。これにより万が一、豪雨や河川の氾濫などで昇降路に水が流れ込んだ場合でも、直接水にさらされず、エレベーターの稼働休止を最小限にとどめることができる構造となっているとのこと。ここ数年で急増中の、災害対策を売りにしたマンションで、既に多くの採用実績があることもわかりました。

「やはり今、住民となる方々への防災、安全対策を盛り込めたら強いと思います。水害対策を核にした設計に悩んでいましたが、このエレベーターを知って提案の方向性がクリアになりましたね」(H氏)

抜かりない水害対策を盛り込んだ提案でコンペに勝利し、案件獲得に成功

H氏は、『東芝マシンルームレスエレベータ』を今回の設計に取り入れることを即決。浸水被害が最小限なエレベーターを中心に、構造面でも水害対策の要素をふんだんに盛り込み、設計案を具体化していきました。そしてコンペの末に受注することができたのです。後にデベロッパー担当者から聞くと、やはり手厚い水害対策が決め手となっての発注決定だったということでした。

水害のみならず、様々な災害に対応する機能充実のエレベーターを提供する東芝エレベータ。H氏は、ますます需要が高まる災害対策済みマンションの設計に関し、今後も相談をしながら進めていこうと考えています。

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