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デベロッパーからのBIM指定での設計依頼を受注したい…

社内にノウハウがなくても、
「BIM」導入に成功!
業務効率化もできたわけ

設計事務所O社 設計部

建築業界では大手を中心に、BIM活用、普及の気運が高まっている。しかし中堅中小企業にとってBIM導入の障壁は高く、未だ本格導入に向けた計画さえできていないケースが多い。

課題

BIM指定での案件を獲得すべく早急に導入を進めたいが人材、ノウハウがない

小規模事務所ながら、オフィスビルや商業施設の設計を数多く手がけるO社。ここ数年、デベロッパーからBIM指定で設計依頼を受けることが多くなっていました。しかしBIMを導入できていないO社では、それらをすべて断らざるを得ませんでした。設計部のN氏は、近い将来、BIMが建築業界全体の標準ツールとして定着していくことを思えば、一刻も早く導入に踏み切り、BIM指定の設計依頼を受注していくべきだと考えていました。
しかし、目の前の業務で精いっぱいの中、ノウハウを持った人材がおらず、BIMに精通した新たなスタッフの確保も難しいという状況に、二の足を踏んでいました。

次々と発生する「手戻り」による無駄を減らしたい

一方O社では、業務効率に関する大きな課題を抱えていました。それは、様々なフェーズで発生する「手戻り」によって、甚大な労力的、時間的な無駄が発生している問題でした。

事前の意思疎通やイメージ共有が十分ではなかったために、デザインレビュー時に各分野の関係者から間違いの指摘、変更要求があり、設計のやり直しが発生。その設計変更は五月雨式に舞い込むので、変更点は設計のあらゆる面に逐一反映していく必要があります。非効率的で負荷が重く、スケジュール遅延のリスクがあるだけでなく、スタッフの士気も下がる一方だったのです。N氏はこの「手戻り」を削減する策も、早急に練らねばなりませんでした。

課題のポイント

  • BIMを導入し、デベロッパーからのBIM指定での案件を受注したいが、ノウハウがなく進めることができない

  • 「手戻り」による設計修正作業にかかる無駄を削減し、業務を効率化したい

解決

解決のポイント

  • 豊富に用意された昇降機BIM作成用パーツを活用し、昇降機設置に最適なレイアウトを簡単に設計できる

  • BIMに精通したオペレーターの力を借り、自社へのBIM導入を推進することができる

  • BIM導入により、手戻りによる無駄を大幅に削減。設計業務を効率化することに成功

豊富な昇降機BIM作成用パーツを活用し、昇降機設置に適切な設計を実現できる

N氏は、昇降機でかねてより取引のあった東芝エレベータの担当者と会った際、BIMについて相談しました。すると同社では、BIMでの設計・施工を支援するサービスを提供していることがわかりました。

今やBIMの作成に欠かせない設備、建具などのパーツはWebに豊富に揃っており、登録さえすれば、無償ですぐにダウンロードして活用することができます。また東芝エレベータが提供する昇降機BIMパーツの操作性は簡便で、エレベーター設置に必要な寸法やスペースも表示され、製品同士の比較検討やパーツの仕様を変更できる機能もあるため、昇降機設置に適切なレイアウト設計がBIM初心者にも容易にできます。

BIMエキスパートと交流・意見交換で、自社へのBIM導入検討を進めることができる

東芝エレベータ社内には、BIMに精通したオペレーターが数多く在席。建築図を渡せば、建築条件や仕様に応じて昇降機BIMパーツと必要部材を含むモデルを作成してもらえ、詳細な検証を行なったうえでより最適なレイアウトと意匠プランを提案してもらうことも可能でした。

N氏の依頼により、東芝エレベータのBIMエキスパートがO社と共同でBIM勉強会を開催。BIMモデルの使い方や設計施工におけるBIM活用の効果や工夫、改善点について知識を深めました。また、ディスカッションを通してO社が抱える現状の課題や問題点が明確になり、段階的にBIMの導入を進める方針が見えてきました。今ではお施主様への設計提案に際し、柔軟にBIMを活用し、以前より多くの案件を進めることができるようになったのです。

「BIMを活用するようになってから、関係者間の合意形成がスムーズに図れ、イメージ違いやミスによる手戻りが減ったことを実感。また、修正が必要となった場合でも、修正内容が具体化され迅速に対応でき、業務効率は確実に上がっています」(N氏)

現在O社では、BIM推進部署を立ち上げにあたり、引き続き東芝エレベータとの交流を深めながらBIM活用の人材育成を進めています。

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