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ニュースリリース

2011-09-02

災害リスクに対する保守サービスメニューの拡充について

エレベーター サービス 保守 安全 安心 新商品/新機能 遠隔技術

 東芝エレベータ株式会社(本社:東京都品川区 社長:秋葉慎一郎)は、停電、地震、火災、水害によるエレベーターの被害を最小限に抑えるため、これらの災害に対応した保守サービスの、複合的な災害対策商品の提案活動を今月より開始します。新商品では昨今多発している東日本大震災の余震や、電力需給の逼迫による計画停電の対応に備え、地震時にエレベーターの運行状況をパソコンで一覧できる「地震時運行状況一覧照会」や、遠隔操作でエレベーターを休止させる「計画停電遠隔休止サービス」を付加サービスとして追加しました。今後とも当社はエレベーターをより一層安心、安全に利用していただくため、多様な災害がもたらす被害を最小限におさえる複合的なサービスを提供します。

 新たに追加した保守サービスは2種類あり、従来から提供していた地震・停電などの災害時に作動する管制運転に加え、エレベーターの遠隔監視技術を応用し、遠隔でエレベーターを計画停電で停電が発生する前に休止させる「計画停電遠隔休止サービス」と大規模な地震でエレベーターの安全装置が作動し多台数停止した際、地震時のエレベーターの運行状況や復旧状況を一覧でモニターできる「地震時運行状況一覧照会」を追加しました。

■新たに追加された付加サービス*1の概要

①計画停電遠隔休止サービス*2
 エレベーターの遠隔監視システムを活用し、計画停電の実施が電力会社から発表された後、対象のエレベーターに休止の指令を伝送し計画停電実施前にエレベーターを休止させます。また、計画停電が終了し電力が復旧した後、エレベーターの休止を解除し平常運転に復帰させます。

②地震時運行状況一覧照会*3
 地震時のエレベーターの運行状況(正常稼動、被害、自動復旧、保守点検中等)を当社とメンテナンス契約をされている管理者様のパソコンモニターにより一覧にして確認できるサービスです。多台数を管理されている場合に便利なサービスです。

*1 一部機種においては、サービスの提供のできない場合があります。
*2 本サービスは、当社との遠隔監視メンテナンス契約が必要となります。
*3 本サービスは、震度4以上の地震が発生し、当社が災害復旧体制に入った場合のみ利用可能です。所有者・管理者の方には携帯電話にエレベーターの停止復旧状況をメール配信するサービスもあります。


■その他災害に対する管制運転機能(従来からサービスを提供中のもの)

①停電対策:停電時自動着床装置
 停電による閉じ込め事故を防止するため、停電が発生すると専用のバッテリーによりエレベーターを速やかに最寄階に着床させ、電力が復旧するまで休止させます。電力が復旧したあと自動的に通常運転に戻ります。
②水害対策:ピット浸水管制運転機能
万一昇降路内に水が流れ込んだ場合、昇降路ピット内のセンサーが感知すると最下階への運転を中止し、最下階へのサービスを切り離した後に運転を継続します。

③ - 1 地震対策:P波感知器付地震時管制運転
 地震時の閉じ込め事故を事前に防止する機能です。P波(初期微動)を感知した時点でS波(本震)による揺れが到着する前にエレベーターを最寄階に停止させドアを開き乗客を避難させます。より安全に利用いただくため本震が到達する前にエレベーターを休止させます。
③ - 2 地震対策:自動復旧運転機能
 遠隔監視メンテナンス契約の遠隔監視保守機能を利用し、地震による運転休止を約30分で仮復旧運転します。なお、通常の運転を行うには、当社フィールドエンジニアによる点検が必要となります。

④火災対策:火災時管制運転機能
 火災発生時、管理室で火災管制スイッチを入れると全ての登録はキャンセルされ、同時にかご内に案内表示が点灯し、かごは設定された避難階に直行してドアが開きます。

* その他災害に対する管制運転機能①~④については、一部機種において、機能追加ができない場合があります。

災害に対する保守サービスの詳細はこちらから

本資料についてのお問い合わせ先:

東芝エレベータ株式会社 総務部総務広報担当TEL 044(331)7001