ニュースリリース
2005-07-26
中国で一番高い130メートル級のエレベーター試験塔が完成
大規模ショールームも同時竣工し製造・販売・技術・サービスをスルーした事業体制を構築

当社(社長:下野政之、本社:東京都品川区)の中華人民共和国(以下、中国)における現地法人東芝電梯(瀋陽)有限公司(総経理:丸尾達也、本社:中国遼寧省瀋陽市)は、中国における先端技術の蓄積と製品開発力の強化、品質向上を図るため、中国で一番高い130メートル級のエレベーター試験塔を建設。さらに、販売支援を行う実機を備えた大規模ショールームも同時に竣工し、製造・販売・技術・保守サービスをスルーした事業体制を構築しました。
試験塔では、(1)超高速エレベーター内での人への影響軽減や快適な乗り心地の確保などヒューマン・ファクタに関する研究、(2)安全装置の開発、(3)据付・工法の検証の実施など、高層ビルの増加が進む中国市場向け高速エレベーターの品質信頼性の検証体制を強化し、中国市場のニーズにマッチした研究開発を展開します。また、将来的にはアジア向け製品の研究開発、検証も視野に入れています。
さらに、事務棟内に設置した大規模ショールームは、新発売のマシンルームレスエレベーター「SPACEL−UNI」やユニバーサルデザインを積極的に採用した最新形エスカレーターなど、最新ラインアップの実機展示をはじめ、天井並びに操作盤などのかご意匠の実物展示、プレゼンテーションコーナー、今年創立130周年を迎えた東芝グループの歴史・沿革並びに事業内容を紹介するグループ展示コーナーなど、中国での販売支援を行う設備を充実させました。
当社は、昨年12月に世界最高速となる分速1,010m(時速60.6km)のエレベーターを台湾・台北市の世界最高層ビル「TAIPEI101」に納入しましたが、今回の試験塔並びに大規模ショールームの建設や製造・販売・技術・保守サービスをスルーした事業体制の構築などを機として、当社の得意とする高層ビル向けの高速エレベーターの更なる販売活動を行っていくとともに増強した生産体制を活かしてシェアアップを図ります。
【新試験塔の概要】
全高 | 130m |
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地下 | 7.0m |
階数 | 地上28階、地下3階 |
建築面積 | 約7,900㎡ |
建物概要 | 試験用エレベーター:6台、乗用エレベーター:1台 |
【新工場の概要】
投資金額 | 約30億円 |
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建物概要 | 製造棟2棟、事務棟1棟、試験塔1棟、厚生棟1棟 |
敷地面積 | 約230,000㎡ |
生産開始 | 2005年4月 |
生産能力 | 10,000台規模 |
着工年月 | 2004年4月 |
竣工年月 | 2005年7月 |
【東芝電梯(瀋陽)有限公司の会社概要】
所 在 地 | 中国瀋陽市渾南新区飛雲路5号 |
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設 立 | 1995年7月 |
資 本 金 | 1500万US$ |
出 資 者 | 東芝グループ100%(東芝エレベータ株式会社、東芝(中国)有限公司) |
代表者 | 丸尾 達也 |
事業規模 | 売上高年間約85億円 |
従業員数 | 約1,200名 |
本資料についてのお問い合わせ先:
東芝エレベータ株式会社 総務部総務広報担当TEL 044(331)7001