リニューアル
マンション管理組合編 Vol.3
エレベーターの快適性を高めるには?
広報理事
Q.みんなが毎日乗るエレベーターをより快適にできるといいな、と考えています。何か良い方法はあるでしょうか?
プロフェッショナル
A.ユニバーサルデサインや、バリアフリーなど、快適性にはさまざまなテーマがあります。
エレベーターを上下に移動する「箱」としてとらえるか、みんなが利用する大切な「乗り物」として考えるか? みんなが利用する大切な乗り物と考えれば、快適性の向上はとても重要だし、当たり前ですよね。では、快適性をユニバーサルデサインや、バリアフリーなど、テーマ別にチェックしていきましょう。
Q.聞いたことはあるんですが、ユニバーサルデザインって何でしたっけ?
A.みんなにやさしいエレベーターへ…、それが「ユニバーサルデザイン」の考え方です。エレベーターは、お子さまから年配の方まで、そして体の不自由な方も利用しますよね? だからこそ、みんなにやさしいエレベーターにしたい…「ユニバーサルデザイン」は、そんな考え方から生まれました。
たとえば、目の不自由な方のことを考えてエレベーターのボタンを押しやすく大きくしたり、凸文字表示※と言って、触るだけで分かるようにしたり。オートアナウンス機能と言って運転方向を声で案内したり。その他にもたくさんの機能があります。

(社)日本点字図書館殿のご協力を得て視覚障がい者の方に評価をしていただいています
Q.ユニバーサルデザインのことは、理解できた気がします。リニューアルすることで「やさしく生まれ変わる」ってことは驚きです。バリアフリーのことも教えてもらえますか?
A.エレベーターをリニューアルすることはバリアフリーにも効果的なんですよ。
理事の皆さんは、エレベーターとフロアに段差やすき間があって、つまずいたりした経験はないですか? 高齢の方や車イスをご利用の方は、つまずいて転んだりすると大怪我をしてしまうことも考えられますよね。
でも、エレベーターの制御方式を最新式のインバータ制御にリニューアルすることで段差を解消できるんです。他にも、台車での荷物の積み下ろしも快適になります。
エレベーターリニューアルはバリアフリーにもつながりますし、いろいろなことができるんですよ。
ここが重要
快適性向上のためのリニューアルは、他にもたくさんあります。
たとえば、エレベーターのデザインを新しくする「意匠リニューアル」。エレベーターの印象が変わることで、建物全体の印象もガラッと変わることが多いんですよ。