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島根大学医学部附属病院 島根県出雲市

地域医療と先進医療が調和する大学病院

1979年に開院した島根大学医学部附属病院は、5年にわたる再開発を経て2013年4月に最新設備を備えた総合病院にリニューアル。新病棟を建設し、既存病棟2棟および外来・中央診療棟を全面改修して大規模災害にも対応できる環境を整えた。外来・中央診療棟にはエスカレーターも新設している。

  • エレベーター

  • エスカレーター

  • 学校

  • ロープ式

  • 乗用

  • 準撤去

  • 全撤去

国立大学法人島根大学

仕様

物件名

国立大学法人島根大学

住所

島根県出雲市塩冶町89-1

概要

島根大学医学部附属病院は、病床数600床、年間入院患者数延べ14万5161人、外来患者数延べ22万7990人(2012年度)の大型総合病院で、職員数は計1168人に達する。2008年度から始まった再開発事業は総事業費200億円。新設されたC病棟は9階建ての免震構造で敷地全体で大規模災害に備えている。

リニューアルで快適なエレベーターに

 外来棟の既設エレベーターが改修の対象になりました。待合ホールに面した位置に2台、少し奥まった位置に古い3台のエレベーターがありましたが、運転効率が悪かったため職員の出勤時には待ち時間が長くなり、看護師のロッカー室の前で人があふれる状態でした。
 また、設置年数が長くなるにつれ、段差や着床時のショックなどの問題も生じていました。エレベーターの段差はストレッチャー搬送中の患者に予想以上の衝撃を与えます。乗り場とかご室の間の隙間も広がり、名札や鍵を落とすトラブルもありました。高齢の患者さんが転倒する恐れも高まっていたので、災害対策の一環としても最新機種にリニューアルする必要がありました。

井川 幹夫氏

■井川 幹夫氏
国立大学法人島根大学 医学部附属病院長

井上 修一氏

■井上 修一氏
国立大学法人島根大学 財務部施設整備課長

ホテルのように患者を迎え入れたい

 5台のエレベーターは、現場で利用中のエレベーターであったことから慎重に工事が進められました。リニューアルの順番を決め、スケジュールを立てて実施したことで、予定より早く完了しました。病院内への通知には気を遣い、張り紙や文書の配布を通して周知徹底しました。
 今では待合ホールのエレベーター2台が連動して動くようになったので、待ち時間が格段に短くなりました。リニューアルにあたり、重点項目のひとつに掲げていたのは快適な療養環境。ホテルのように患者を迎えたいという思いから、これまで中庭だったスペースを改築してエスカレーターを4台導入し、1階にはコンビニも誘致しました。患者の評判は上々で、職員も便利になったと喜んでいます。

外来・中央診療棟のエレベーター乗り場(1階)

■外来・中央診療棟のエレベーター乗り場(1階)
外来・中央診療棟に玄関から入ると、広々とした待合ホールがある。今回、リニューアルされたエレベーターのうち、2台はこのホールに面した位置に設置されており、主に外来患者に利用されている。

外来・中央診療棟のエレベーター乗り場(1階)

■外来・中央診療棟のエレベーター乗り場(1階)
外来・中央診療棟に玄関から入ると、広々とした待合ホールがある。今回、リニューアルされたエレベーターのうち、2台はこのホールに面した位置に設置されており、主に外来患者に利用されている。

メーカーの立場から

患者や職員を最優先に工事を進捗管理

現場に1年半常駐してゼネコンと協力関係を構築

 再開発事業関連で新設エスカレーターを4台、リニューアルのエレベーターを9台、新設エレベーターを3台受注していたため、1年半にわたる長丁場の工事となりました。これだけ台数が多いと工事の順番と段取りを調整するため、施主や建設を担当するゼネコンと綿密な打ち合わせが必要になります。
 現場では2人で作業に入って1台ずつ工事しました。リニューアルの台数が多いので順番を決めるのが大変で、工事期間のスピードも必要でした。

安全に配慮して効率よく完了

 病院では絶えず人の出入りがあるため、安全性には最も気を配りました。例えば、資材の搬入・搬出は、人が少ない土日か、早朝あるいは夜間に実施。エレベーター前の作業スペースも必要最小限に絞り込みました。病棟のエレベーターリニューアル工事では騒音に留意し、入院患者の就寝の妨げにならないよう夜8時には工事を終わらせました。

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