2009年授賞式
東芝府中事業所にて授賞式を開催
「FUTURE DESIGN 2009 未来エレベーターコンテスト」の授賞式が、東芝府中事業所内にあるゲストセンターで開催されました。
暮れも押し迫った昨年12月16日、コンテストの授賞式が開催された。最初に主催者を代表して審査員でもある原田豊統括技師長から次のようなあいさつが行われた。
「皆さんお忙しいなかをありがとうございます。今日、このような会をもてたことをたいへん嬉しく思います。ご承知のように、このコンテストは過去3回行って参りました。しかし、これまで授賞式を開いておりませんでしたので、どんな人たちがこのコンテストに作品を応募してくださり、賞を取っていただいたのか、全く分からないままでした。そこで今回は賞を取られた方々に来ていただきました。受賞者の皆さんには、この後当社の若手エンジニアたちとディスカッションをしてもらって、未来のエレベーターについて、しっかりと受け止めていければと思っております。コンテストにはいろいろな作品が応募されてきますが、私は授賞作品を決めて終わりとするのではなく、将来的には当社のエレベーター技術の一部として応用できればと、そのような夢をもっています」
その後、大勢の東芝エレベータ社員が見守るなか、原田氏の手から受賞5作品の受賞者8名にそれぞれ賞状・盾・目録が手渡された。
「社会の写し鏡としての都市 都市が変わると、交通が変わる」
授賞式のあと、コンテストの審査員で建築家の今村創平氏による記念講演が行われました。
都市は、私たちの社会を映し出す鏡ととらえることができる。例えば東京は一見すると猥雑な都市に見えるが、それは私たちの社会がそういう状態だということだ。20世紀に限っても、関東大震災、空襲、高度経済成長という大きなリセットを3回経験した東京のような都市は他になく、世界でも独特の位置を占めている。
何百年も変わることなく、きれいな街並みを保ってきたヨーロッパの都市を変化しない無生物に例えるとすれば、日本の都市、特に東京は、その細胞を入れ替えて生きている生物のようなものだ。現在の東京は高度成長期のように大きな変化はないものの、微細に変化を続けている。
これは世界的現象として言えることだが、20世紀後半以降、社会はこれまでのシステムでは維持できなくなってきた。テクノロジーの面だけに限っても、遠くの人と話すだけだった電話は、携帯電話の登場やインターネットの普及で、全く新しい進化を遂げたし、車もここにきて地球環境問題から変化を余儀なくされている。このように都市に住む人の生活は変わりつつあり、それがまた都市そのものを変えていく。そうしたなかにあっては、今後エレベーターやエスカレーターも例外ではなく、これまでとは異なる新しい移動装置に変わっていくであろう。

