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交通の快楽
 
法政大学教授 黒川和美
 
日本でも注目され始めた地方空港。
その活性化の契機として外国人観光客が注目されている。
 
写真:富士山静岡空港 完成予想図 (提供:静岡県)
 
 航空規制緩和によって、欧米では旅客機が小型化する傾向にあり、地方の空港でも海外便の離発着を行うようになってきた、という話は以前にこのコラム(本誌Vol.7「これからの旅客機はダウンサイジングへ」)で触れたことがあるが、その流れがいよいよ日本にも押し寄せてきそうな気配だ。2009年3月に静岡県牧之原台地に開港が予定されている富士山静岡空港あたりは、その先駆とみていいだろう。
  最近は中国から来日する観光客の数が増加しており、なかでも富士五湖、伊豆あたりは人気スポットになっているが、この富士山静岡空港ができると、観光はずっと楽になる。今はいったん成田か羽田のハブ空港(拠点空港)に降り立ち、そこから新幹線かバスを使ってやってくるというコースが普通だが、海外便がこの空港に直接着くようになれば、観光客の数はこれまで以上に増すことは間違いない。中国だけに限っても、人口およそ13億のマーケットは、まだまだ拡大の余地があるというわけだ。
  富士山静岡空港の真下には、東海道新幹線が走っている。今のところ駅はないが、いずれここに新幹線が停まることになれば、空港の利便性は格段によくなるだろう。また、空港から車で20分という近さの距離に新東名自動車道も建設中だ。
  静岡ばかりではない。たとえば佐賀でも空港を拡張して国際空港にしようとする動きが持ち上がっていたりと、地方空港の持つ役割は今までとは全く違ったものになるかもしれない。これからは観光立国を目指そうとしている日本、どうやらその鍵は地方空港にあると言えそうだ。(談)

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