公共施設にはAEDを備えているところが増えてきた。しかし、いざというときには、どこにあったかと焦ることになりかねない。よく通る場所では、普段からAEDの設置場所を確認しておきたい。
AEDは、Automated External Defibrillatorの略で、日本語にすると「自動体外式除細動器」となる。心停止状態にある心臓に電気ショックを与え、正常な状態に回復させるための装置である。心停止というと心臓が完全に止まってしまった状態を想像しがちだが、実はその場合にはもう電気ショックは効かない。突然の心停止の場合、心臓は小刻みにけいれんしているか、または、ものすごい速さで打っている。そのため心臓がポンプとしての役割を果たさなくなっているのである。AEDの効果があるのは、このような状態のときだ。この状態が続くのは、ほんの数分間しかない。本文でも述べたように人工呼吸と胸骨圧迫(心臓マッサージ)を行うことで、これを長引かせることが可能になるわけだ。
最近では、駅や空港、学校、デパート、図書館など、人が多く集まる場所にはAEDが設置されるようになってきた。また、企業やマンションなどでも導入されるケースが多くなってきているので、見たことのある方も多いだろう。通勤、通学等でよく通る道であれば、普段からどこに設置してあるか、その場所を確認しておくとよいだろう。