空間を共有している者同士、自分たちに起こりうる災害を想定し、管理組合と住民、誰がどのように対応するかについては日ごろから話し合っておきたい。 現在の建物構造で起こりうる災害はないだろうか。またそれらの対策はとられているだろうか。たとえば台風などで、地下の機械式立体駐車場に排水能力を超える雨水が流れ込む事態に備え、管理組合または他の住民に鍵を預けて外出するといった対策があれば、自動車への被害を回避できる。また、排水溝に落ち葉が溜まりやすいなら、隣接住宅と協力して日ごろの掃除を心がけることで浸水被害の回避につながる。 防災訓練は在宅率の高い休日に実施されることが多いが、実際の災害は平日の昼間にも起こりうる。在宅者の少ない時間帯の災害発生は想定されているだろうか。あるいは、住民の中に人工透析などの定期治療が必要な方はいないだろうか。災害発生時の病院搬送を、住民間で連携して行うことができるかもしれない。 集合住宅によっては、自治体と防災協定を結び、津波の一時避難場所に指定されている場合もあるだろう。都心部であれば、帰宅困難者が押し寄せてくるかもしれない。オートロック式の場合、避難者の受け入れは大丈夫だろうか。避難者の飲料水や食物は各戸が用意するだけで十分だろうか。加えて、バックグラウンドの異なる個々の避難者に応対する心がまえができているだろうか。 自分たちの居住環境における災害の独自対策を、日ごろから気軽に話し合える場づくりも重要だろう。
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