いつ起こるか分からない災害に対しては、普段からの準備が大切である。ここでは日常のなかでできる心構えといざ災害が起きた際の対応のいくつかを紹介する。 まず火災であるが、その原因となるタバコは必ず灰皿のある喫煙場所で吸うこと、吸い殻は水につけてから消す。電気のコードについては、タコ足配線をしない。建物の周囲は整理整頓を心がけ、放火されやすいものを放置しない。消防用設備の位置とその使い方を確認しておくこと。避難経路、避難器具、防火戸、防火シャッターの障害になる場所には物を置かないようにする。自衛消防隊の組織と自分の任務および自分のなすべき行動を把握しておくこと。火災が起きてしまったら、まず大きな声で周りに知らせ、次いで119番、防災センターへ通報する。そして近くの消火器で消火を行うが、火災が拡大しているなど危険を感じた場合は無理をせずに避難する。避難については、普段から複数の避難経路を把握しておき、炎や煙の状況などから判断して、安全な経路を選ぶ。 地震については、ロッカー、オフィス家具類は普段から固定しておくこと。備蓄品、救助用資器材はその保管場所と使い方を確認しておく。そして、地震が起ったら、まず第一に身の安全を確保し、その後火の始末を行う。慌てて飛び出すとかえって危険なので、自衛消防隊長の指示、あるいはあらかじめ決められた任務に従って行動するなどである。帰宅に関しては、テレビ、ラジオ、インターネットなどで交通機関の情報を集めることなどが重要になる。
東芝エレベータでは、万が一地震が起こった場合に備え、あらゆる状況を想定したエレベーター・エスカレーターに関する総合的な地震対策を構築した。 震度6以上の大規模な地震の発生も想定し、これまでは震度4以上で設置されていた「フィールド災害対策本部」に加え、震度5以上の地震をより細かく想定し、2段階の全社災害対策本部を設置した。また、「携帯電話を活用した昇降機保守支援システム」を新開発し、復旧作業の開始および終了時間をQRコードにより携帯電話に記録することで、地震発生時の復旧状況をリアルタイムに把握できるようになった。携帯電話を活用することでフィールドエンジニアの位置情報をより詳細に把握できるようになった。メールを活用した出動指示により災害時でも効率的な復旧ができるようになることが予想される。 これらのシステムについては、今年の5月12日に、東芝エレベータ社およびグループ会社の社員約4600名による全社一斉訓練を実施している。今回の訓練は、出動に時間を要する休日に震度6強の首都直下地震ならびに全国各地で震度6弱の地震が同時に発生するという想定で行われており、新システムの検証や安否確認などの実践的な訓練を行った。 また、製品面においても、地震発生時に気象庁から配信される緊急地震速報を利用して地震波が到達する前に最寄階への停止させる機能や、「リスタート運転機能」「緊急救出運転機能」、早期復旧に対応する「自動復旧運転機能」など、閉じ込め防止に対応する機能を適用拡大している。 特に、「リスタート運転機能」については、2008年までには同社保守台数のうち約50%に対応することができるようになり、リニューアルや改修工事などで従来からあるエレベーターも耐震性能が向上できる。
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