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TEN-TによるEU内の一体化が急速に進んでいる。
交通や通信などインフラを一体化することによりEUはどのように変わっていくのだろうか。
 
 
 フランスの新幹線TGVが、パリとフランスの東の玄関口であるストラスブールを結ぶ東線の運行を開始した。これにより、今まで4時間かかっていたパリ〜ストラスブール間の所要時間が2時間20分に短縮されたと報じられたのは、2007年6月10日──ついこの間のことだ。
  これだけでも便利になったのはいうまでもないが、もっと重要なのは、東線の開通により、TGVとドイツの新幹線ICEの相互乗り入れが可能になったことだ。これによって、6時間かかっていたパリ〜フランクフルト間が4時間で結ばれることになった。さしずめ日本なら、東京・大阪間を新幹線で行き来するような感覚に違いない。これからは飛行機を使わずとも、観光はもちろん、二国間ビジネスも日帰りでOK、帰りの新幹線ではドイツ・ビールかフランス・ワインの一杯でも、というところだろう。
  実は、これはドイツ〜フランス間のことだけではない。いま、EU(欧州連合)では、加入国同士で新幹線の相互乗り入れを可能にし、自由自在に各国を結ぼうという計画が進められている。それがトランス・ヨーロピアン・トランスポート・ネットワーク(TEN-T:The Trans-European Transport Networks)だ。TEN-T計画は鉄道だけに限らない。通信、放送、郵便システムなど、さまざまな分野で各国が相互乗り入れをすることで、EU全体がボーダレスな社会に向けて動き始めている。この計画では、2014年までに30のプロジェクトの実現を目指しており、東線の開通はその手始めというわけだ。
  このプロジェクトが進んでいけば、利用者にとってますます利便性が増すことは間違いない。今後次々と変化を遂げそうなEUの動きには、しばらく目が離せそうにない。(談)
 

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