スペイン・マドリードからプラッド空港まで飛行機で約1時間、そこからバスに揺られること約20分でバルセロナ市内に到着する。建築家アントニオ・ガウディの代表作がここに集まっている。
ガウディが活躍した19世紀後半、バルセロナは産業が発展し、活況を呈していた。そんな時代を背景に、ガウディの建築は理解あるパトロンに支えられて実現した。
その一つが1910年に竣工したカサ・ミラ。粗削りの石を積み上げたこの集合住宅の特色は、すべてがゆがんだ曲線で構成されていること。地下1階、地上6階建と屋根裏部屋の7階部分からなり、最上階が美術館になっている。ここには居室部分の間取りや構造模型が展示されている。屋上は奇妙なオブジェか彫刻の様なものが乱立しているが、排気や換気の役割を果たしている。このカサ・ミラは当初、聖母マリアの像を設置する計画だったが、依頼主から設計の変更を迫られ、途中で製作を放棄してしまう。ガウディの想いを継いだのは協力者のジュジョールだった。そう想って眺めると、建物のあちこちからガウディの無念さが立ち上ってくるような気がする。
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